いずみ野と和泉川の野鳥 - 野鳥・鳥・蝶・山登りの写真

フィールドマップ

いずみ野と和泉川周辺で見られる野鳥だけをまとめました。和泉川は瀬谷市民の森を源流とする全長９．４kmの小さな川で、戸塚に入ってすぐ、境川に合流しています。和泉川での私のフィールドは大坪橋から下流1.5km（最寄り駅がいずみ野の範囲）と境川との合流点になっている俣野遊水地周辺（現在は境川遊水地公園）です。このページでは、俣野遊水地で撮影したものも何枚か掲載しています。

♪マークのついたものは、各ページにさえずりをのせています。横浜での録音は生活音が多いため、他の場所でのものも使用しています。　　最終更新日 2017/4/20 ガビチョウ追加

サギ科

コサギ（コウノトリ目サギ科　留鳥　全長61cm）：和泉川の上流から下流までいろいろなところにいて、魚やドジョウなどを捕らえる姿も見かけます。写真は夏羽なので、頭と胸に長い飾り羽があります。くちばしと足は一年を通じて黒です。

チュウサギ（コウノトリ目サギ科　夏鳥　全長69cm）：コサギとダイサギの中間の大きさで、夏に湿地や水田に来ます。くちばしが冬は黄色、繁殖期は黒ということですが、私が見た何羽かは、このように半々でした。1960年代まではサギというとチュウサギをいったくらいに多かったのだそうですが、現在は準絶滅危惧種で、和泉川沿いでは俣野遊水地周辺で見かけても一羽といったところです。この写真は2002年に和泉川の近くで撮影したもので、この湿地は今はありません。

ダイサギ（コウノトリ目サギ科　夏冬　全長90cm）：やたらと首が長いサギです。夏は北方系のダイサギが、冬は南方系のが渡って来るのだそうです。冬はくちばしが黄色、夏は黒で目の近くが緑色なります。和泉川でも下流の俣野周辺で見かけます。 ♪鳴き声♪　はカラスのような　クワーという声で、鳴きながら飛んでいったときのものです。

アオサギ（コウノトリ目サギ科　留鳥　全長93cm）：青灰色の大きなサギで、川だけでなく水田や海岸などでよく見かけます。私のフィールドはいずみ野、大池公園、南房総ですが、どの場所でもアオサギがカラスに追い立てられているのを見ています。どんな理由なのでしょう？ 1対1でもアオサギの方が弱くて逃げるだけです。大きさは関係ないようです。

アマサギ（コウノトリ目サギ科　夏鳥　全長51cm）：白いサギの中では最小。川よりは田んぼや草地で見かけます。次の写真は別の場所で撮影したものですが、夏はこのように部分が橙色になります。この姿のほうが見る機会が多いと思います。

アマサギ

ゴイサギ（コウノトリ目サギ科　留鳥　全長57㎝）：和泉川でも川面に笹や樹木がかぶさるようなところにいます。夜行性で、昼間は目立たないところでじっとしているようですが、夕方早朝に見かけることがあります。 ♪鳴き声♪　は秋の夜中に、南房総の家の上空を飛んでいったときのものです。

ゴイサギ幼鳥：成鳥とあまりに違う姿なので、ホシゴイとも呼ばれています。幼鳥は昼間でも外に出ていて、あまり動かないのでよく目につく鳥です。

ダイサギ　鳴き声♪

ゴイサギ　鳴き声♪

カモ科　シギ科　クイナ科　チドリ科　ウ科　カイツブリ科

カルガモ（カモ目カモ科　留鳥　全長61cm）：和泉川に一年中います。6月頃にはヒナを連れて泳いでいる姿が見られます。カモ類はオスが派手でメスが地味な羽ですが、カルガモは雌雄同色です。 ♪鳴き声♪　声は小田原の酒匂川近くでのものです。

コガモ（カモ目カモ科　冬鳥　全長37cm）：カモの中では最小。写真はオスです。

マガモ（カモ目カモ科　冬鳥　全長59cm）：コガモ同様冬鳥として全国に渡来するそうですが、和泉川には群れるほどは来ません。向かって左がオス、右がメスです。いずみ野遊水地にはかつて多数が飛来し、「どんな下手な鉄砲撃ちでも撃ちゃぁ当ったよ」と地元のご老人から聞きました。♪鳴き声♪　南房総でのものです。

オナガガモ　オス（カモ目カモ科　冬鳥）：東北では多数派ですが横浜周辺では大きな群れはいないと思います。写真は俣野遊水地でのものですが、めったに行かないので一冬の滞在だったのか短期間だったのか分かりません。

イソシギ（チドリ目シギ科　留鳥　全長20cm）：名前の通り磯でよく見かける鳥ですが、和泉川にもいます。尾を上下にしわしなく振りながら、えさを探して岸辺を歩いています。体下面の白が肩まで食い込んでいるが識別ポイントです。

キアシシギ（チドリ目シギ科　春秋　全長25cm）：旅鳥として全国の干潟や河口に渡来するそうですが、和泉川まで来るのは少数のようで、一羽でいるのを見かけました。

タシギ（チドリ目シギ科　春秋　全長27cm）：写真は俣野遊水地で11月に撮影したものです。旅鳥として全国の農耕地や湿地にに渡来するそうですが、枯れ草の中では目立ちません。この時も観察しておられる方に教えていただいて分かりました。

タマシギ（チドリ目シギ科　留鳥　全長23cm）：首を回して、おまけに眠っているので分かりにくい写真ですが、目の周りの白いアイリングが特徴です。2003年秋に俣野遊水地で見かけたペアです。この後遊水地が工事に入ってしまい、（2007年現在も工事中）湿地の半分はグランドになったので、このペアがその後どうしているかは分かりません。タマシギはオスが子育てをするのだそうで、メスのほうが羽色が派手です。あまり違わないように見えますが、向かって左がメスだと思います。

クサシギ（チドリ目シギ科　春秋、冬　全長22cm　撮影2月）：旅鳥として、全国の河川、湖沼、水田などに渡来するそうです。関西以西では冬鳥として越冬するそうです。このクサシギは和泉川で越冬しているのではないかと思います。

クサシギ：イソシギによく似ていますが、一回り大きく、キアシシギよりは小さいです。下の写真はたまたまイソシギと並んでいるところで、左がクサシギです。

コチドリ（チドリ目チドリ科　夏鳥　全長16cm）：和泉川にも来ますが、いずみ野駅近くの畑にも毎年やって来て、10羽ほどの群れでいるのを見ます。

バン（ツル目クイナ科　留鳥　全長32cm）：赤い額板が特徴です。川よりも湿地や沼地、ため池のような場所で見かけることが多いように思います。冬にはよく似たオオバンも来ますが、オオバンの額板は白です。

カワウ（ペリカン目ウ科　留鳥　全長82cm）：和泉川ではほとんど見かけませんが、俣野遊水地と境川では、行けば必ずいます。近年生息数が回復しつつあり、漁業被害が問題となっている所もあります。

カイツブリ（カイツブリ目カイツブリ科　留鳥　全長26cm）：日本産カイツブリの中では一番小さいです。写真は夏羽です。冬は全体に茶色っぽくなります。川にはいませんが、境川遊水地と俣野遊水地ではたいてい見かけます。潜水時間が長く、もぐった後どこに出てくるのか予測不可能なもぐり方をします。不鮮明ですが、私のカメラでは遠くてこれが限界。

カンムリカイツブリ（カイツブリ目カイツブリ科　56cm　冬鳥）：２月に、境川と和泉川が合流する境川遊水地で見かけました。遠いので不鮮明ですが。

カルガモ　鳴き声♪

マガモ　鳴き声♪

コチドリ　さえずり♪

コチドリ　鳴き声（歩きながらの声）♪

タカ目

オオタカ（タカ目タカ科　留鳥　全長♂50cm ♀58cm）：かなり遠くからの撮影ですが白い眉斑ははっきりと分かります。森林開発の時の争点になるので森の鳥というイメージがあるかもしれませんが意外に近くにいます。いずみ野でも空を見ていると、ごくたまにですが高い空を飛んでいるのを見ることがあります。写真は2002年に、今は泉やすらぎの丘霊園になっているところで撮ったものと思いますが、2007年7月この近くで何かをつかんで飛んでいく姿を見ました。この場所は宿敵カラスの大集団がいるので長居はしないでしょうが

チョウゲンボウ（タカ目ハヤブサ科　冬鳥　全長♂33cm ♀39cm）：ハトより少し大きい小型のタカです。農地や河川敷などの見晴らしの良い電柱や鉄塔に止まっているのを見ます。写真は2007年2月から3月にかけての3週間の間、私の部屋の側壁をねぐらとしていたメスのチョウゲンボウです。外で見ることはあってもこんなに人の近くに来るとは思いもよりませんでした。私の部屋は5階建ての5階で、前は畑が広がっていますので獲物となる小鳥は多いところです。夕方薄暗くなるころ帰ってきて、朝は明るくなる頃ご出勤でした。

トビ（タカ目タカ科　留鳥　全長オス59cm メス69cm）：おなじみのトンビですが、なぜかいずみ野では見ません。写真は俣野遊水地でのものです。

トビ　鳴き声♪

主に　川、草地、田畑、林縁などで

カワセミ（ブッポウソウ目カワセミ科　留鳥　全長17㎝）：地味な色の多い日本の鳥の中にあってダントツの美しさです。長く観察しておられる方の話では、河川工事の関係かやはり減ったとのことですが、それでも川面に突き出た枝など決まった場所に止まるので、根気よく待てばダイビングをして小魚を捕らえる姿を見ることが出来ます。あるいは川沿いを歩けば、「ピーッ」という汽笛のような声で鳴きながらすごいスピードで川面を飛んでいく姿に遭遇すると思います。

ハクセキレイ（スズメ目セキレイ科　留鳥　全長21cm）：川でも畑でも海岸でもおなじみです。開けたところにいて、林や森にはいません。あまり人を恐れないようで、人が畑仕事をしているそばに来たりします。写真はオスの夏羽です。オスの冬羽とメスはともに背が灰色がかっています。尾が長く、飛んだときの白と黒のコントラストが美し鳥です。

キセキレイ（スズメ目セキレイ科　留鳥　全長20cm）：キセキレイは川の上流域にハクセキレイは中流から海岸にということになっていますが、和泉川にもキセキレイはいます。川の近くの畑で見ることもあります。「チチン」という金属的な声で鳴きます。映像的には　ん～ん　と思ってしまうのでアップしていませんが、実はキセキレイは川より畑に積まれた堆肥にいる姿のほうが多く見かけるのではないかと。

セグロセキレイ（スズメ目セキレイ科　留鳥　全長21cm）：ハクセキレイに似ていますが、額と眉が白いだけで顔のほとんどは黒です。ハクセキレイとセグロセキレイの比は地域によって異なるようですが、このあたりではハクセキレイのほうがずっと多いです。セグロセキレイはなわばりがあるので、（私の頼りないウォッチングですが、狭いです。）川でも水路でもたいてい同じところで見ます。 ♪さえずり♪は2羽がすぐ近くで鳴いています

オオヨシキリ（スズメ目ウグイス科　夏鳥　全長18cm）：鳴いてさえくれればすぐ分かります。川辺のアシ原で「ギョギョシ　ギョギョシ」と大きな口をあけて（口の中も真っ赤ですごく目立つ）やかましく鳴いています。 2006年には声を聞くことはなく、2007年も5月に一度聞いたきりでした。この場所のアシ原の面積も今年は半分になり、ここでは繁殖しなかったのだろうと思います。

セッカ（スズメ目ウグイス科　留鳥　全長13cm）：スズメに似ていますが、少し小さく体下面は白っぽい黄色です。川辺のススキやアシ原、小木などにいます。さえずりは「ヒッ　ヒッ　ヒッ」という体に似合わない大きな声なので、姿で見つけるより声でのほうが分かります。

セッカ：俣野遊水地にはいますが、私が歩く範囲の和泉川沿い（いずみ野小学校校区の範囲）では2006年、2007年は見ていません。この写真は酒匂川でのものですが、分かりやすいので掲載しました。

ヒバリ（スズメ目ヒバリ科　留鳥　全長17cm）：草地、畑、河川敷などにいますが、いずみ野では畑で見ます。ふだんは目立ちませんが、春になるとほとんど点にしか見えない高い空でピュリピュリと長い時間さえずっています。

ツグミ（スズメ目ツグミ科　冬鳥　全長24cm）：おなじみの冬鳥で田畑をチョンチョン歩いているのをよく見かけます。胸のうろこ模様が白っぽいもの、背の茶色味が濃いもの薄いものと個体差が大きいです。数歩歩いては立ち止まるという姿しか見ないので、シベリアまで帰れるのかなと、つい思ってしまいます。冬鳥なのでさえずりを聞いたことがありません。ケケッと短く鳴くのは時々聞きますが、この時はずい分長鳴きをしています。渡去間近の４月なのでよく鳴いているのでしょうか。バックにはホオジロのさえずりが。

タヒバリ（スズメ目セキレイ科　冬鳥　全長16cm）：冬の畑に数羽の群でやってきますが、耕した後まだ作付けをしていない畑やほとんど背丈のない短い草が生えているような耕作地が好きなようです。夏鳥のビンズイともよく似ています。ビンズイは旭区のこども自然公園の松林にいるのを冬に見かけたことがありますので、もしかすると泉区内の松林にもいるかもしれませんが冬に畑で見たらタヒバリと考えてよいと思います。声は,ハクセキレイの「ビュリビュリ」という鳴き声に似ていますがもう少し小さく柔らかい感じがします。

ホオジロ（スズメ目ホオジロ科　留鳥　全長17㎝）：河原や農耕地、草地、林などいろいろなところにいて数も多いです。オスは顔の白黒模様がくっきりしていますがメスは全体に淡色です。オオジュリン、カシラダカとも似ていますがホオジロは胸全体が橙色です。繁殖期になると木のてっぺんや電線でしきりとさえずっています。 ♪さえずり♪大坪橋のところでさえずっている声なのでバックコーラスはカラスです。

カワラヒワ（スズメ目アトリ科　留鳥　全長15cm）：夏にもいますが冬のほうが多くなります。秋冬は群れになって河原や畑、林などいろいろなところにいます。大きさはスズメ大ですが、飛んだ時翼の黄色が目立ちますので遠くからでもカワラヒワの群れだと分かります。地鳴きは飛び立つ時の「キリキり」をよく聞きますが、さえずりは電線に止まってビーンビーンと鳴いています。

モズオス（スズメ目モズ科　留鳥　全長20cm）：農耕地、林、河川敷などでよく見かけます。他の鳥の声を真似るので漢字名では「百舌」と書きます。なわばりは1ヘクタールくらいと言われていますが川沿いに歩いてみた印象でもそれくらいかなと思います。南房総での経験ですが、なわばりがはっきりしているので農作業のためにエリアに人が入ると少し離れて様子を見ていますが、定位置に戻りたいようで8メートル位までだと戻ってきます。農具をカメラに持ち替えるとすぐ飛んでしまいますが。強気な鳥で他の小鳥も襲うそうです。

モズメス：オスは過眼線が黒くくっきりとして、いかにも強そうな顔ですが、メスは全体に褐色です。澄んだ秋の空気を切り裂くような、キーキーというモズの高鳴きを聞くと、冬が近いなと思います。

キジオス（キジ目キジ科　留鳥　全長80cm）：日本の固有種で国鳥。いずみ野では林と接する畑にいます。俣野遊水地周辺では増えているそうで、行けば必ず見られるほどです。

キジメス：オスとはずいぶん違う姿です、尾も短く全長は60cm。

アリスイ（キツツキ目キツツキ科春秋?冬? 全長18cm）：ひどい写真ですみません。2007年12月1日に和泉川沿いのわずかに残っているアシ原で一度だけ見ました。いつも歩くコースなのでこの後何度も気をつけて探しましたが、見ることはありませんでした。このあたりで越冬しているのか移動の途中だったのか分かりません。珍しい鳥というわけではありませんが、わずかに残ったいずみ野のアシ原にも来るのだということをお伝えしたく掲載しました。和名は蟻吸でアリを好んで食べるそうです。夏に北海道と東北北部に渡来

ハクセキレイ　さえずり♪

セグロセキレイ　さえずり♪

オオヨシキリ　さえずり♪

セッカ　さえずり♪

ヒバリ　さえずり♪

ツグミ　地鳴き♪　南房総市で４月に。

ホオジロ　さえずり♪

ホオジロ　地鳴き♪

カワラヒワ　さえずり♪

モズオス　秋の高鳴き♪

キジオス　鳴き声♪

主に　林、林縁、庭木などで

シジュウカラ（スズメ目シジュウカラ科　留鳥　全長14cm）：庭木にも来ておなじみです。腹のネクタイ模様が特徴です。この写真はオスでメスはネクタイがもう少し細いです。地鳴きは「チュンチュンジュクジュク」でこのジュクジュクが特徴的なので、竹やぶなどで姿が見えなくても分かります。２月頃から「ツツピーツツピー」とさえずりが始まります。録音はいずれも南房総市千倉の実家です

ウグイス（スズメ目ウグイス科　留鳥　全長15cm）：ウグイスの羽色を何と表現したらよいのでしょうか、濁淡褐色？地味な色のうえにやぶや木立から出てくることがないので、生息数の割には見ることは少ないのですが、繁殖期の「ホーホケキョ」と鳴く時期だけは喉を大きくふくらませて目に付くところで鳴く姿を見ます。

アオジ（スズメ目ホオジロ科　いずみ野では冬鳥　全長16cm）：ホオジロと同じようなところにいて、地鳴きもよく似ています。腹は黄色味があり、オスは頭が灰色がかっています。

カシラダカ（スズメ目ホオジロ科　冬鳥　全長15㎝）：ホオジロと同じようなところにいて、姿も似ています。冠羽が特徴ですが、遠くからでは分かりにくく、腹の色で識別する方が分かり易いかもしれません。ホオジロは橙色ですが、カシラダカは白で、胸と脇にも茶色の縦斑があります。

シメ（スズメ目アトリ科冬鳥全長19cm）：ずんぐりした体、短い尾、太いくちばしが特徴です。全体に茶色で、冬の間はほとんど鳴かず単独なので目立ちませんがよく見ると茶系統の何色もの羽色できれいです。そろそろ北に向かおうかという4月中ごろからは群れてチチという地鳴きもよく聞かれるようになります。ゴールデンウイークを過ぎてもまだいるので気になりますが2007年はGW少し後に出発したようです。私事ですが、この写真は2005年11月渡って来たばかりのシメを撮った、いずみ野での夫の最後の一枚となりました。

ジョウビタキ　オス（スズメ目ツグミ科冬鳥全長14㎝）：体下面の赤橙色と頭の銀色が冬枯れの景色の中で目立ちます。冬に和泉川沿いを歩くとたいてい見られるはずです。渡って来たばかりの頃は「ヒッ　ヒッ　カタ　カタ」という不思議な声で鳴いています。グッグッカッカッとも聞こえる、特徴のある声です

ジョウビタキ　メス：冬のバードウォッチングが楽しいのは、このかわいい姿を見られるからと言ってもいいくらいです、私の場合は。あまり人を恐れず、近くに寄ってくることもあります。やはり冬鳥のルリビタキのメスともよく似ていますが、ジョウビタキは体の真ん中にくっきりと白斑があります。

オナガ（スズメ目カラス科　留鳥　全長37cm）：長い尾、水色の羽、黒い頭、姿はとても美しいと思います。高い樹木のある林や屋敷林にいて、いずみ野周辺ではふつうに見かけますが、生息域は静岡から東北までで、実はローカルな鳥なのだそうです。カラス科なので、声はゲーゲーとだみ声です。

イカル（スズメ目アトリ科　冬鳥　全長23cm）：黄色の大きなくちばしが特徴です。冬に林で数羽の群れを見かけることがあります。横浜では冬鳥なのでさえずりを聞くことはありませんが、丹沢あたりでは楽しいさえずりが聞かれます。

コジュケイ（キジ目キジ科　留鳥　全長27cm）：林の地面を歩いていて、飛ぶ姿を見ることはほとんどないので、目立ちませんが、「チョットコーイ　チョットコーイ」と鳴く大きな声はよく耳にします。

アカハラ（スズメ目ツグミ科　冬鳥　全長24cm）：名前の通り腹は橙色です。林の地面にいることが多いですが、柿の実も好きなようで、よく来ています。

アオゲラ（キツツキ目キツツキ科　留鳥　全長29cm）：林、森にいます。いずみ野ではめったに見ません。写真は大坪橋近くの林で偶然通りがかって撮影できました。大池公園や弥生台の亀谷戸の森でも繁殖期のピューピューという声を聞きますが、ピューピューは冬のうちから聞いているように思うのですが。

コゲラ（キツツキ目キツツキ科　留鳥　全長15cm）：日本産キツツキでは最小。林や果樹園にいます。木の枝の周りをらせん状に移動し、よく動きます。

メジロ（スズメ目メジロ科　留鳥　全長12cm）：林、公園の樹木、庭木など身近なところにいます。黄緑色の背と白いアイリングが特徴です。花の蜜や木の実が好きで、庭の餌台にもよくやってきます。春には澄んだきれいな声でさえずります。年配の方の中には、子供の頃に飼っていたというかたも多いのではないでしょうか。

コムクドリ　メス（スズメ目ムクドリ科　春秋　全長19㎝）：東北、北海道にやってくる夏鳥。東北あたりでは平地でもよく見られるようです。 2013年5月24日に和泉川の近くで一羽だけ見ました。渡りの季節には通過しているのかもしれませんが、私はいずみ野では初めて見ました。群生の鳥ですが見たのは一羽だけでした。オスはきれいな羽色で一目で分かります。

コムクドリ：山形県飛島で見たオスです。

ガビチョウ（スズメ目チメドリ科ガビチョウ属）：外来種で元は中国にいたものです。近年生息域を広げており、いずみ野でも見られるようになりました。藪が茂った林にいます。普段は藪や木々の中で目立たないのですが、大きな声でさえずりますので、春は声を頼りに見つけることができます。

シジュウカラ　さえずり♪

シジュウカラ　地鳴き♪（２羽が交互に鳴いています）

ウグイス　さえずり♪

ウグイス　地鳴き♪

アオジ　さえずり♪

ジョウビタキ　地鳴き♪

オナガ　鳴き声♪

イカル　地鳴き♪

イカル　さえずり♪

コジュケイ　さえずり♪

コジュケイ　地鳴き♪

アオゲラ　地鳴き♪

コゲラ　地鳴き♪

メジロ　さえずり♪

ガビチョウ　さえずり♪は5月に丹沢で

いろいろな処で

スズメ（スズメ目ハタオリドリ科　留鳥　全長14cm）：一番身近な鳥です。山や渓流に入る方はご存知だと思いますが、スズメは人の暮らしや、農作業の及ぶ範囲にしか生息していません。山を下りてきて、まだ人家の気配が見えなくても、スズメがいれば里は近いです。

ムクドリ（スズメ目ムクドリ科　留鳥　全長24cm）：ムクドリにはよい印象をもたない方も多いのではないでしょうか。果樹も好きなようですし、秋冬には大群になって、ねぐらとなった木の下は大変なことになります。人の近くにいるだけあって、賢いなと思うことがしばしばあります。田舎でのことですが、草を刈っているとまっさきに下りてきて、草刈機の刃のすぐそばにいて、飛び出す虫を待ち構えています。人が草刈機を使っている間はこうして近くにいるのですが、手を止めると距離をおき、さらにカメラに持ち替えるとパッと遠ざか

ヒヨドリ（スズメ目ヒヨドリ科　留鳥あるいは冬鳥　全長28cm）：夏にもいますが、冬のほうが数は多いです。ピーヨピーヨと大きな声で鳴きます。花が好きで（吸蜜だそうですが、花を食べ散らしているように見えます）ウメ、サクラやコブシに一日中来ています。いずみ野はキャベツ畑が多いのですが、キャベツ畑でも群れてつついているのをよく見かけます。

ツバメ（スズメ目ツバメ科　夏鳥　全長17cm）：おなじみの夏鳥。田畑や川面をヒュンヒュン飛んでいる姿や、巣立って間もない幼鳥が電線に並んでピーピー鳴いている姿などなじみ深い光景です。巣材は泥と枯れ草だそうで、この写真は5月5日に撮影していますので、巣作り真っ最中だったのでしょう。鳴き声♪は巣立ち後も群れていた幼鳥の声ですが、ビチビチ　シブーイと聞こえるシブーイの部分はさえずりの特徴とよく似ています

キジバト（ハト目ハト科　留鳥　全長33㎝）：ドバトはマンションや駅に営巣し、糞で嫌われていますが、キジバトは姿は普通に見かけますが、人との距離はもう少しあります。

ハシブトガラス（スズメ目カラス科　留鳥　全長57cm）：白い斑入りのカラスもいました。いずみ野にはカラスがたくさんいます。都市に順応し、賢く、大きく、数の力もあり、向かうところ敵なしという感じで、タカやサギを追い立てている光景をしばしば目撃します。もちろんカラスが悪いわけではありませんが、地上にヒトが栄えたように鳥の世界の分布も片寄っていくのでしょうか？

ハシボソガラス（スズメ目カラス科　全長50cm）：和泉川の宮西橋周辺に生息するカラスの大集団はハシブトですが、少し離れた畑地には、ハシボソガラスの姿も見られます。日中は集団にはならず静かです。ハシブトより少し小さく、スリムな感じで、鳴くときは写真のように姿勢を低くして、頭を上下させて鳴きます。

ハシボソガラス

ヒヨドリ　鳴き声♪

ツバメ　鳴き声♪

キジバト　鳴き声♪は千倉町の実家の庭で